就労体験~ポスティング~【松戸】
どこかに通じている大道(だいどう)を僕は歩いているのじゃない
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
高村光太郎の詩が、ふと頭をよぎりました。松戸市内のとある街角で、ポスティングをしている背中を眺めているときに。
6月から松戸事務所で始めた就労体験~ポスティング~では、戸建住宅にチラシを投函しています。
簡単な仕事に見えるのですが、体のいろいろなところを使います。次の家のポストを目で探し、足を動かして体を運び、開け方の難しいポストでは頭を使い、はみ出さないよう手でしっかりと投函。
配り始めると、配り手の想いが先へ先へと急ぐのを感じます。
「休憩しましょう!」
地図を目で追うのに必死の私が、休憩を理由に配る手を止めてしまう時も…。
それでも、汗をかきながらも立ち止まらず配ろうとする強い意志は、失われることがありません。
終わったときの達成感を「楽しかった」と表現する人も。
そのひとこと、この仕事をくださった方に、聞かせてあげたいなぁ…!
ポスティングの軌跡を地図で見返したとき、とても長い道のりが続いていて、それが私たちにとっての大道なのだと気がつきました。
仕事を終えた表情には、誇りが芽生えたように見えました。その芽が、少しずつでもいいから大きく育ちますように…。
時々大道(だいどう)を見失ってしまう私・・・。
迷子にならないように一緒に歩いて行こう、という想いを強くした、松戸の北原でした。