働く場としてのユニバーサル就労ネットワークちば…
東京の桜の満開宣言が出て、新年度が始まりました。私たちの法人でも異動や体制強化のため新しい人材を募集しているところです。説明会も個別で対応しておりますので、ご興味のある方は「UWNからのお知らせ」をぜひご覧ください。
さて、人材募集に合わせて、先月から実施している説明会でよく聞かれることを投稿していこうかと思います。
(1)求人票では歓迎の資格がありますが、どの資格が一番現場に近いですか?
良い質問だなあと思いました。個人的には社会福祉士の資格が一番近いのではないかと思います。私たちは相談のみならずご本人と一緒に地域の連携機関に繋がったり、医療や福祉の専門家に繋がったりしますので、まさに「ソーシャルワーカー」としての仕事をしています。そういう意味で、社会福祉士の資格取得の過程で学ぶ内容が一番近いなと思っています。
また、相談員の基盤の部分については産業カウンセラー等で学ぶ「傾聴」「無条件の肯定的配慮」「自己一致」といったワードは私たちの相談支援現場の根底に流れていると思います。
(2)生活困窮者や生活保護を受給されている方々の相談支援、とても大変そうですね…
何をもって大変かというところもありますが、やはり支援を必要としている方々の背景が複雑ですので、こんがらがった毛糸玉をひとつひとつ解きほぐしていくような難しさはあります。しかし、多くの方々との相談を通して見えてくる「人間の難しさ、可能性」「現代の生きづらさ」などなど発見が多い毎日でもあります。特に毎日のように多くの方々のお話を聞かせていただくことで、自分自身の人生や生き方、価値観を見直す機会になることもあります。相談の中でハッとさせられることも。そういう意味で、毎日が刺激的で飽きることのない仕事です。
あと、やはり支援がうまくいって就職できたよと報告してくれたり、笑顔を見せてくれる瞬間は本当にやっててよかったと思える瞬間ですね。
(3)職員の方のメンタルヘルスは大丈夫ですか?
大事なことです。私たちの支援は基本的にはチーム支援です。一人でケースをもって動くということはしません。相談は原則二人で対応します。また、相談が終わった後は職員同士で今後の方針について意見交換を行いますので、なんとなく全員が全ケースをふんわりと把握している状態になっています。そういう意味で一人きりの支援はありませんので、ケースに潰されるということはないと思います。
もちろんご自身のメンタルチェックも必要ですね。リフレッシュの方法や休日の過ごし方でも大きく変わりますので、そのあたりは自己管理が大切になります。
(4)どうしてこの仕事を選びましたか?
これは説明会を担当した私(鈴木)への質問でした。面白い質問だなあと思いました。私はこちらの法人には人づてで入りましたので、どちらかというと「就労支援をやりたい」という動機が強かったと思います。私自身が就職超氷河期世代で新卒時の就職は非正規雇用から始まりました。それから正社員になることはできましたが、朝9時から夜中の3-4時まで働くということはザラで、出張は2週間全国を飛び回るという生活をしていました。まさに先日ニュースになった電通の方と同じ業界で働いていましたので、私も一歩間違えれば同じ道をたどっていたなと思います。私と彼女にどんな差があったかと言えば、職場の人間関係が非常に良かったということのみだと思います。
自分自身の働き方にも疑問を覚えたときに、たまたま「ニート」「ひきこもり」が社会問題となった時期で友人からボランティアに来ないかと誘われて「ひきこもり支援」の団体に行き始めたのが、きっかけでした。これが今から10年ほど前になります。彼らの話を聞いて、どこか私とは別の世界の人だと思っていたことがすべてひっくり返りました。どちらかと言えば、「そう!そうだよね!私もそう思う!」ということばかり。私と彼らの差は何だろうかと思ってから、この仕事に面白さを感じるきっかけとなりました。今でも考え続けています。そういう意味で、飽きる仕事ではありませんし、自分自身の考えや価値観が深まっていく経験は他にはない仕事だと思っています。このあたりは語りだすと長いので、ぜひ入職したらお酒を飲みながらお話しましょう!
(5)職場は男性と女性どちらが多いですか?
女性が多い職場です。これは業界的にそうなのかもしれませんが、女性が多いです。これは私たちの自慢でもありますが、女性ならではの…というものは「ない」です。なぜなら、相談職は常に「開かれた態度」を求められますので、私たちの職場においても「開かれた態度」でみんな働いています。ですので、仕事の話はためずにすぐに意見交換をする土台ができあがっています。正解のない仕事ですから、とにかくスタッフ間の対話が今後の方針のヒントになりますので、そういう意味で風通しは良い職場かなと思います。
(6)残業は多いですか?
残業は月10時間程度です。10時間やると今月はけっこう残業したなあという感じでしょうか。相談職は「感情労働」ですので、とにかく体調管理も仕事のうち。時間内にきちんと仕事を終わらせて早く帰るという風潮です。特によくありがちな管理職がいる間は帰れないですとか、職員がいる間は管理職が帰れないですとか、残業をたくさんしている人ほど評価するといった、よく分からない社風はありません。帰れる人は早く帰って翌日のエネルギーを蓄える!というのも仕事のうちだと思います。
そのためには仕事を早く終わらせる工夫は必要ですね。たとえばPCの熟練度を上げるですとか、効率よく仕事をするにはどうしたら良いかを常に考えておくことは必要だと思います。
これ以外にも説明会では、皆さんの聞きたいことにお答えしています!ぜひお気軽にお問合せください。また4月以降の説明会は個別対応となっておりますので、聞きづらいこともぜひ遠慮なく。面接とは違いますので、お気軽にどうぞ(^▽^)
まだ満開の桜を見に行けておりませんので、去年撮った松戸事務所の近くの桜の写真をアップ!!